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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


明治座『あずみ』。
水曜日のお稽古後、誘ってくれるかたがあって、明治座まで『あずみ』公演を観にいく。



某とは新宿で待ち合わせて、生徒54号さんも新宿まで出るというもので、ついでなので3人で軽くメシなど。
    俺:肉かうどんかなんか希望。
    某:軽いもの希望。
    54:ただ笑っている。

あはははは、けっきょくドトールでやんの。

解散後に、
    某:美人の生徒さんねえ。
    俺:え? そうですか?

ぜったい殴られる。そのうちグーで殴られる(54号さんはここ読んでるし)。


お芝居のほうは、これで1万円なら安いと思える、長尺の3時間ではあった。善行は施しておくものです。


舞台の設定として、あずみが「人を殺すことが最初から恐ろしくてしょうがなかった」というのは、原作とは正反対なんだけどね。「無垢な少女が、しかし人の痛みを想像することもできずに首チョンパ腕チョンパ」というのが原作の怖さであり魅力でしょう。しかしまあ、舞台の尺に収めるとするならば、まあしょうがないか。

結果的にはこの設定変更の未消化に因り、
  • 舞台版では諸悪の根源である月斎が悪役になれずに偉そうに説教垂れて去るとか、
  • 大テロリストである「あずみ」と「うきは」が、過去の罪業にはまったく触れずに「幸せな新生活を目指す」とか、
  • 最強のテロリストたる美女丸があずみのメタファであるべきところが対立項になってしまっているとか、
  • けっきょくあずみがまたテロリストたるべく旅立っていくとか(「2」やんのかな)、

とかいろんな齟齬もあったものとは思うが、ここは措く。飛猿のリベラルな姿勢がすべてを救ったと考えるのは間違いだろうか(よく判らない)。


僕の観劇姿勢として間違っているところというと、まず役者さんで判るのが的場浩司と涼風真世くらいなんだな。あとは知らない皆さんで、
  • 山本亨の月斎は千葉真一にしか見えない(あとで調べたらJAC出身なのだそうで、そんなに間違いではない、のかもしれない)、
  • 涼風真世の淀君が荻野目慶子にしか見えない(ごめん、近眼ですけん)、
  • 的場浩司がやたらと怖い、

あたりはVシネの観すぎ、なのかなあ。涼風真世と的場浩司は、存在感といい殺陣といい、とにかく凄かった。


ジャニーズの若い人がたぶん2人ほど出演していて、かたっぽをクサすわけではなくて、生田斗真という人が拾い物(失敬)でしたな。殺陣での動きが的場浩司並みにいいし、その忙しい殺陣の間の歌も台詞もそれなりに滑舌と発音はきちんとしていました(重ね重ね失敬)。発声は、ねえ。ジャニーズはどうやら訓練していないらしいし、音程フラット&声量不足も併せて、しょうことあるまい。かたっぽの長谷川純という人は、バラッドが2曲だとキツかったかなあ。いずれまたお会いしましょう。

まとめて観れば、重厚感あふれて囂囂と動くセット、適度な脱力系のギャグ、「あずみってやっぱりフトモモじゃん」というあたりにも目配せした衣裳(←エロを入れているわけではなくて、これは原作を読めば明らか)、納得はできないが劇中では結構のとれている筋立て、ちっとも真似できそうもない役者さんの動き、とくれば1万円ならば安いと思う。

ありがとうございました>>某所。


個人的には、涼風さんの淀君の芝居での衣裳の扱いがとってもデリケートで気に入りました。
あと、端役のほう(失敬)の皆さんだとマイクって付けてもらえないのね。長丁場を考えれば無理もない仕様なのだが、千人規模の劇場ならばやはり生声のほうが好きではある。そういえば1箇所だけ花道でハウリングがあったが、立ち位置をちょっと考えれば済む話なのに、惜しいといえば惜しい。

休憩時間にロビーに出て、「このお客さんたちのなかで生活苦を抱えているのは、俺と、あとは役者志望の若者たちくらいに違いない」なんて思いました。いや、文句はありません。ほんとに。


ものすごく個人的には、「明治座に元宝塚役者が出ていて"ら抜き"かよ」というのはあったが(2箇所)。気にしているのはもはや俺だけなんだろうなあ、以前に仲代達矢もやらかしていたし。

そんなところで興ざめするほうが損なのだろうが。
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