徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


アゲアゲ祭。
初めての天麩羅 生まれて初めての天麩羅を揚げてみた。
揚げ物自体が初めてということになる。
僕自身は高等学校入学時に上京してきて、祖母の経営する四畳半下宿に入居して以来ずうっと昭和の木造住まいで、その後の人生もリズムと火の元さえなんとかしていればそうそう人さまにご迷惑もかけまいということで、大量の油を熱するというヤバい料理は自己に律していた。

昨暮れのことだが、勘定すると16年間お世話になっているお隣の大家さんが亡くなってしまって、告別式にも葬儀にも出席させていただいて、とうぜんながらお香奠も持参させていただいた。お香奠返しのカタログギフトが三越伊勢丹から届いて、個人的にはそういうところで消耗品(食品とか)は注文しないし、衣類も時計も什器も必要なぶんならすでにある。さてどうするかなと思って、それならというので天麩羅鍋を注文してみた。

天麩羅鍋 昨年三回忌を迎えた母は、罹病に伴って調理をしなくなって20年にもなっていたか。とくにヨイヨイだったということもなく、父はもとより実家に仕事場を置いていた僕も料理はするので、母は呑気に「お昼はお兄ちゃんが作ってくれる、晩御飯はお父さんが作ってくれる」と喜んでいたような。とりあえず僕の作品だとオムレツとか蒸し魚が好評だったかな。

幼時の僕は母のつくる「丸いコロッケ」と「人参のかき揚げ」が大好物だったのだが、レシピを教えてもらう前に死なれたのは痛恨事ではあった。まあしょうがなかろう、いま作れないものの作り方を聞けという話もなかろうもん。


その温度計付き天麩羅鍋は、注文からリードタイム2週間とか言うておったものがネット注文の翌日には届いてしまってちとうろたえる。2週間かけてじっくり予習する心算やったけんね。

まさか早すぎて文句をつけるわけにもいかんし、まずは油だな。賞味期限2003年10月という400 cc缶が未開封のまま出てきたので、たぶん大丈夫だろう。胡麻油も一合くらいならある。もののインターネットによると「具材と衣は揚げる前に冷やして」とあるが、茹でこぼしてほっといた菠薐草が凍ってるくらいのお台所だから心配はあるまい。

衣はこれもインターネットに「薄力粉と卵黄を溶いて」とあったのだが、卵いらんよっという天麩羅粉がスーパーにあったのでそれでヨシとする。あとは具材で、人参のかき揚げなんかはハードルが高そうなのだがせっかくなのでやってみる、あとは定番の海老と、裏庭に生えていた青紫蘇と、ついでに買ってきたマイタケだな。

初めての天麩羅 結果的には「多少焦げた」くらいのことで、それなりに美味しくいただけた。工夫する点は多々あると思うが、たとえば細刻した人参は衣をつけた後にキッチンペーパーで拭いてみようとか、具材によっては揚げ時間を工夫してみようとか、これってつまり蕎麦粉でもいけるんじゃね? とか、そういうのは先のこととして。

とりあえず驚いたのは油の加熱速度が速いことで、調べてみたら食用油の比熱って水の半分くらいらしいのね(「水」が最強)。そりゃふだん鍋物ばかり作ってるおっさん(僕だ)がいきなり鍋に油でも張ったら、火事にもなろうよ。気をつけよう。


油の処理については、要らないおんぼろTシャツがたくさんあるので、これもたくさんあるコンビニ袋を幾重かにして染み込ませて水場に置いておこうと思う。あとは燃えるゴミに出しちゃえば、だいたい大丈夫じゃないかなあ。

天麩羅云々ではなく「母の人参のかき揚げ」については、機会があればリトライしたい。あとは「母のジャガイモコロッケ」だが、さらにハードルが上がるね。

油自体は、食品関係につながりの深い実家に売れば儲かるほどストックがある筈なのでそのうちくすねてこよう。クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐は揚げた馬鈴薯が大好きだったそうだが、そういうものもなんとなく再現できるといいな。

関連記事
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
footcopy