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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


合唱連盟『虹の会』第32回定期演奏会 at 中野ゼロ。
先に書いておくが、文句たらたらではある。

ネットではどこを漁っても「19時開演」とあるものが実は「18時30分開演」で(せめて訂正しとけや、前日の22時17分に言われたって手遅れだろうに)、頑張ってセカンド・ステージには間に合った心算が最終ステージしか聴けなかった。

翌日追記:
事後に調べてみたら、6時半開演の情報もけっこうありましたな、ついてねぇ。だからどうしたというわけでもないのだが。


プログラムは誤植だらけ(「正誤表」が入っているだけでも恥ずかしいのに、正誤表から洩れている誤記乃至誤植がいくたりもあるぞ)。
ハリダシの2階客席は閉じてあってみっともない(←これは考え方にもよるのだろうが、中野ゼロなら2階正面がいちばん眺めも音響もいいと個人的には思う。2階を閉じる理由を「客席を埋める」以外に思いつかないのだが、どなたかほかの理由をご存知であればご教示いただきたい)。
ピアノの足の車輪の向きはバラバラだし(後ろはまっすぐ、前は45°に揃えとけ、基本だろ)、田中信昭先生も高橋悠治さんも登壇するなり譜面台とかピアノ椅子とかの高さを調節なされていた(つまりステマネが記録していない)。
こうなってくると、カーテンコールの途中で客電が上がったのもなにかのミスなのかなあ、などとも思えてくる。ふつう李静和さんが登場するところで上げるでしょ。そこで上げないなら、終演まで上げないのが常識というか、上げた意味を教えて欲しい、マジ想像がつかん。

要するに運営がトウシロウで、ステージ・マネージャも仕事をしていないということだな。均すと「経営がなってない」というわけで、ちょっと驚きました。

■以下(↓)、たしょう褒めるモードです。




僕の手帳の今日の日付に「虹の会、19じ~」という記述があって、実は「これ、なんだろう」とずうっと思っていた。ことあるごとに人に聞いてみたりネットで検索をかけたりして、合唱の演奏会で高橋悠治さんの委嘱初演があるというのが判明したのは昨日のことだ(「開演19時」って書いてあったなあ)。たぶんどこかで情報を見つけて書いておいて、きれいさっぱり忘れたんだろうなあ。

高橋悠治さんは。えーと。「天才」ってまとめるのも好かんのだわ。小澤征爾さんが難曲のピアノコンチェルトかなんかをボストン・フィルかなんかで演奏するというその前の日に、予定されていた看板の超一流ピアニストが風邪ひいたんだかなんだかで出演不能に。小澤さんが言ったね、「高橋悠治くんを呼んでください」。翌朝アメリカに到着した高橋悠治さんは、午前中に譜読みをして午後のリハーサルに臨み、夜のコンサートを完璧にこなしたのだそうな。まあそういう人です、という話を学生時代に清水敬一から聞いたような気がする。ソースがソースだものだから、どこまで信用したものか。
ご本人の演奏を聴かせていただいたのは、ずいぶん昔のことだがたしか大隈講堂裏だったかの劇団なんかが使っていたテントと、あれは築地本願寺のホールだったかで、水牛楽団は聴いている。あと、なんかの楽器とのデュオのパフォーマンスを観たのだが、ピアノに気を取られてなんの楽器だったかすら覚えていません。ばか。


というわけで、今日だ。

てっきり19時開演だと思い込んでいるものだから(そしてその誤解は僕のせいではないと思う)、でもいちおう「ちょっと遅刻」は覚悟してスーパー銭湯に寄ってですね。先日のポップジャムで「隣の客は汗くさい客だ」というのがものすごく迷惑だというのは判っているものだからちょっと洗って、19時20分くらいに会場に到着して800円払って入場してみたら「3ステージ目が始まったところです」って言われて、プログラムをみたら4ステ構成の4ステ前に15分休憩があるってことは、30分くらいヒマじゃん。帰ろうかと思いましたよ。
第3ステージは成城大学合唱団で、ロビーのモニターで小さな音でちょっと聴いたら、合唱の評価は難しいけどピアニストはものすごく上手だったなあ。中で聴きたかったなあ。でもモニターで聴いていてもしょうがないので、ちょっと裏手の公園を散歩してきたりなんかして。


休憩中に、下手寄り10列目くらいの割といい席をゲット。基準としては「見たいものが見える」こと、「目前の席に人がいない」ことですな。今回はピアノの鍵盤が見えるから、というのが主な理由だな。
さて第4ステージ、登壇なされた田中信昭先生には、ずいぶん以前になにかの合同ステージ(「フロイデ」とかかなあ)で合唱団員として振っていただいたことは、ある。たしか『第九』の合唱指揮だったんじゃないかなあ、よく覚えていない。指揮台で棒を振っている姿は威丈夫なのに、通路ですれ違ったりすると意外と小柄だったような記憶はあるなあ。
高橋悠治さんのピアノを生で聴くのは2回目になるのだろうと思う(「水牛楽団」では大正琴とかトイピアノとかだったような気がする)。以前に渋谷のハワイアン・バッキーで飲んでいて、いらしたお客さんのオバサン(失敬)に「ウクレレ弾けますか?」って聞いてみたら「大きなウクレレはありますか?」ってんでバリトンをお渡しして、ひょいと弾いたその単音のCの音色に驚いた。アグネス木村さんだったんですね、あーびっくり。同じ楽器なのに、俺が弾くのとぜんぜん音の迫力というか迫り方(←あ、同じか)が違うんですね。「本物」ってのはこういうのか、というのは記録ビデオだとセロニアス・モンクとボブ・マーレーには感じるけれども。

高橋悠治さんのピアノはそれとはまた違って、楽器はふつうにスタインウェイのフルコンなのだが、なんか出てくる音が妙というか、飄々としているというか、いや楽器の音を日本語で表現できなくても別段悔しくもないのだけれども。そうさの、登壇なさる姿がなんとなく猫背でてろんとした衣裳で、足許はクンフー・シューズみたいなもので「足音のしない歩き方」をなさる。強いて言うなら映画『ニモ』の水渡り師匠と似た雰囲気はあるなあ。音もそんな感じ。聴いてみ。

曲のほうはそんなに難しいこともなく、合唱を相手として絡んでいくピアノが気持ちいい感じ、かしらん。「合唱」というよりは「うた」かな、ところどころ信昭先生が棒を振らずに任せていくあたりがチャンス・オペレーションめいたものなのだろうと勝手に判ずる。よく知らないけど、高橋悠治さんはそういうものがたぶん好きな筈だ。

このへんで800円の元は取った。


カーテンコールが3回か4回あって、作詞者と作曲者兼ピアニストと指揮者が登壇なさる。高橋悠治さんが歩いている姿だけでも気持ちいいんだな、これがまた。

アンコールを楽しみにしていたのだがなあ、ありませんでした。いやこれはイチャモンではなくて、気持ちよかったからもう1曲くらい演ってほしかったなあ。

経営を眺むるに意見しても無駄だろうと思ったので、アンケートは書きませんでした。熱意に疑うところはないもので、無駄なところでほんとうに損をしている合唱団だとは思うのだが、僕の言うことではないわけだし。


とりあえず、演奏以前の問題の多すぎるこの合唱団の演奏会には、二度と来ない。

金輪際、来ない。

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コメント
この記事へのコメント
感謝。
高橋悠治さんのお名前を見て、りびさんのご報告を、ドキドキしながら心待ちにしておりました。
たとえ文句たらたらでも、高橋氏の最近の活動を垣間見ることができたのは、とっても嬉しいです。ありがとうございました。
でも、たいへんだったんですね。(^^;
お疲れさまです。
2005/07/03(日) 00:36:53 | URL | jpeng #qbIq4rIg[ 編集]
だれ?
なんて言わずに、と。

僕が以前に好きだったのはナム・ジュン・パイクとロバート・フリップとアリス・クーパーと、ってな感じでデタラメなんですけど、高橋悠治さんも演奏者として好きでして、とくにライブが好きとすると録音物件にはあんまり興味がなかったりして貧乏人として詳しくない、ような感じです。

文句たらたらについては、基本的には学生さんの団体ですから「きちんと引き継がないとどないもならん」という話なのでしょうね。つまり担当者の「アタリハズレ」ということになります。そこをこそOBがなんとかすべきなんでしょうけどねえ(「甍」はそうしています)。

今回の運営について指弾とかする気はまったくありませんが、知る限りではたとえば学習院女子なんかは見事な運営をしているので、参考にすればいいのかな、なんて思ったりもするのでした(マニュアルが文書化されているので、コピーさせてもらえばいいとも思います。ピアノの足の話は書かれてなかったけど)。
2005/07/03(日) 01:03:42 | URL | りび #GAkJEmLM[ 編集]
あ、すみません。
素性ですか?
アヤシイものではありません・・・あ、歩晶ちゃんを、妊娠3カ月の頃から知ってますよ~♪というので、お許しいただけます? (笑)
でも、りびさんとは面識ありません。(^^;
ハンドルの一定しない、ただの一ファンです。

高橋氏のライブは、若い頃に何度も行きました。
『いちめん菜の花』というアルバムが大好きなんです。
りびさんの曲、似た雰囲気があるような気がします。
あ、やっぱり『次郎さんマーチ』が一番好きです。
2005/07/04(月) 01:09:27 | URL | jpeng #qbIq4rIg[ 編集]
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