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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


さとうきび畑。
阿刀田高『こんな話を聞いた』 阿刀田高を読んでいたら、森山良子さんの『さとうきび畑』に関する意見があった。
>>むかし 海の向こうから いくさが やってきた
これについて阿刀田さんは「やさしい歌詞だなと思った」という。「誰が誰に仕掛けた戦争なのかが判っているのに」、敢えてそれを指摘していないからなのだそうな(原本が手許にないのですが、そんなに間違っていない筈。後日きちんとしますごめんなさい)。

阿刀田高著『こんな話を聞いた』も悪い本ではないのだが、とりあえず文字遣いあたりには細かいツッコミどころがたくさんあるのは措いといて、この論には納得がいかない。沖縄の皆さんとしては、「儂らと関係ないところで勝手に本土が戦争始めやがって、その喧嘩相手まで上陸してきやがって」といったあたりが本音なのではないか。だいたいそもそも琉球王朝で浦賀来航前のペリーを追い返したほどの実力があった人々としては無理矢理のヤマト編入に忸怩たるものもあったろうし(邪推だろうか?)、それに耐えていたのか「まあいいや」と思っていたのかは知らないが(ほんとうに詳しくないんです、ごめんなさい)、そんなに中央政府とのパイプもないのに中央が勝手に戦争始めやがってウチらんとこでも勝手におっぱじめやがって、アメリカはアメリカで勝手にウチらんところを中継基地みたいに使おうとしやがって。そんで人ん家の庭でドンパチ始めるならまだしも、儂らを巻き込みやがりくさって。

違っていたら指摘していただきたいのだが、沖縄の皆さんにとっての「大東亜戦争」というのは、「誰が誰に仕掛けた」喧嘩といったようなものではなくて、まさに「海の向こうからやってきた災厄」であったのだろうと理解していたのだが。

そも、「誰が誰にしかけた戦争」という「干戈の主体」のことを言っているのであれば、この歌も「兵どもが夢の跡」と択ぶところはないではないの。じゃあなにが「やってきた」って言うの。そんなもん、南方で戦死した兵士の怨念が凝り固まって首都上陸した『ゴジラ』に決まってんじゃん(ご丁寧に被曝までしている*なんだよ、ゴジラは)。


阿刀田さんは1935年生まれ、ということは終戦時には10歳くらい。とうぜん僕のいく層倍も戦争について考え抜かれてきたことと思うし、渦中におられた大先輩に意見するようで申し訳ないのだが、ということは僕の認識が間違っているということなのだろうか。「歌詞の分析だけなら僕のほうが真剣」とか小さな声ででも言うほどの莫迦でもない心算なので、ちょっと困っているのでした。
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