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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


解決するのはごく簡単な話なんです(聴覚障害者向け情報保障の話)。
ヒドい話もあったもんだ:

>>NTTコムの全自動字幕制作システム
>>準備に最短10秒、運用要員0人でニュース番組の字幕を制作

たとえばなにか自然災害みたいなものがあったとしよう。

その現場に聴覚障害者がいたとして、「なんかあったらしいけどなにかな?」と思ったとして、情報の入手先は、

  • テレビ:テロップがないと理解不能、
  • ラジオ:聴覚障害者なんだから論外、
  • 新聞:速報としては役に立たない、
  • 地域の手話通訳さんとか:その人たちも被災者ですから、急場の役にたてというのは理不尽でしょう、
というわけで、聴覚障害者向けに有効である可能性があるのは「テレビのテロップ」だけなんですよね。ここまでよろしいか。え? 「読めるラジオ」とか「ケータイ速報」とか? ああ、やってくださいよ。ぜんぜん文句ありません、是非やってくださいよ。
なんで字幕が必要なの?:

もともと、

  • 阪神淡路大震災では避難所での情報保障が不在だった、
  • 茨城の「バケツでウラン」事件では、聴覚障害者がスーパーにいったら無人だった(その人だけが事件を知らなかった)、
といったあたりが問題とされて始まった話であると理解している。
僕の理解が間違っていてもそんなの関係ねえ、要は「テレビのニュースに字幕が付いていれば、あたら失われる人命は少なかろう」という話なんだ。ここだけ間違っていなければそれでいい。
逐語字幕は必要ない:

結論から書いておく。

つまり「テレビが聴覚障害者に情報を伝えればいい」のだから、アナウンサーが読む報道原稿とは別に、字幕用の別スタンダードで原稿を作ればいいんだ。それをなんで「音声認識」とやらのややこしい(しかも未だに実用化できていない)技術を使いたがるのか、訳が判らん。

  • そも、話す速度で字幕なんか表示したら、速すぎて読めないでしょ?
  • 欧米の字幕は「音素を手入力」という仕様になっていたと思うが、母音も子音も欧米圏より少ない「日本語」において同音異義語が頻出するのは当然でしょう?(←間違えるに決まってる、乃至「システムとして無理だんべ」と言っている)。
  • 音声認識技術に関しては関連各団体に補助金が、なんて話は無粋だからしない。委員会報告とか聞いているとバカみたいだけどな。

ほんとうに必要とされるもの:

もういちど書いておくが(これ10年前から言ってるんだけど)。

聴覚障害者向け報道のテレビ字幕に求められているのは「音声のガイド」としての字幕ではなく、直球ど真ん中の「情報」だ。アナウンサーの言い回しなんか関係ない、いつどこでなにがどうしてどうなった、ついては「こうしてくださいよ」というのが、ここで持ち出すのもなんだがたとえば阪神淡路大震災のときの避難所で求められていたことではないのか。

余震がありそうです。
雨が降ります。
雪になります。
電車が復旧しました。

伝えろよ、それを。


テレビ局が(そして全難聴が)やっていないこと:

報道関係のかたからは、「ニュースには間違いは許されない」という言葉をよく聞いた(10年前の話ね)。へえ、塩爺が「正鵠を得ている」と言ったのを「成功を得ている」ってテロップ付けた人たちが。『IMAGINE』を「戦争は終わった」としてかたっている人たちが。大腸菌と大腸菌群の区別のついた報道をついぞ見かけなかった人たちが。

そんなの関係ねぇ。求められているのが速報性とか即時性だということに気づいていない報道関係者、要求のポイントの判っていない聴覚障害関係者(バカだね)、双方の責任を問うことはなく、いいから「字幕用のニュース原稿」を書いて字幕にしちゃえってば。それができるだけのスキルが要約筆記者には既にあるし、やらない理由が思いつけない。

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