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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


息があるようです!
鉄道の事故の話だ。

ずいぶん昔のことだが、母の実家でテレビを眺めながら炬燵でのんびりとしていた。それでNHKテレビのアナウンサーが事件報道で「あどけない少女が」と言った途端に、もう死んでしまった婆ちゃんが煙草盆の向こうで「"あどけない"だなんて、いやらしい」と怒っていたのを覚えている。祖母としては、こういう文脈で放送に乗せる言葉ではなかった、のだろうな。

「あどけない」という言葉のどこに問題があるのかについては(調べてもいるのだが、言葉づかいについてはかなり守旧派であろう僕にも)未だに判らないのだが、それは措く。そういう気持ちをいだく人もいる、ということだ。




鉄道の事故は、たいへんなことでした。

とっかかりの報道では「死者2名」とのことだったが、あの「マンションにへばりついた車輛」を見れば「2名で済む」と思っている人はいなかったものと思う。その後には「1輌目にも生存者がいた」、「2輌目にも生存者がいた」、「何人助かった」、といった報道に触れて安心した人もたくさんおられたことと思う。こういうのはナショナリズムではないよね、ご近所付き合いだものね。


いかい、
  • 踏切で待っていたら電車が吹っ飛んでくる、
  • 喧嘩の仲裁に入ったら刺される、
  • 銀座を歩いていたら流れ弾に当たる、
  • 海岸線を散歩していたら外国に拉致られる、
  • 年金を積み立てているのだけれども算数が合わない、
とか「どうなってしまったんだ日本は」っつうても、残酷な言い方をすれば「当然死んでる人」について言い募ることもなく仕事をしていた救助係のかた、報道のかたは辛い役廻りになっちまったものとは思う。
なにが言いたいのかというと、ですね。今日になって車輛から運び出される被害者をみて、

いま、車内からひとり搬出されました! 息があるようです!
って言い放ったアナウンサーがどこかの放送局におってな。俺は聞いた。

それは、
事故車内にずうっと閉じ込められていた無辜の被害者に対して言う言葉なのか。 事故車内にずうっと閉じ込められていた無辜の被害者を、その生存を信じて引っ張りだした「係の人」に対して言う言葉なのか。
安否不明の知り合いが事故車内にいたのかどうか、そしてその安否を心配し続けていただろう人たちに対して「息があるようです」って言えるのかきさん!

意味としては正しいのだろうけれども、そして適性は欠くだろうことを確信はしているのだけれども、具体的にどう間違っているのかということを指摘できないのだけれども、「息があるようです!」はねえだろう、とは思う者です。

たぶん、ひどい。また考えるけどよ、ちょっと怒ってる。

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