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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


2007年4月25日(水曜日)、H2$。
GOLDEN☆STARゴールデンスタア日本一の無責任男 植木等 今日も今日とて、池袋芸術劇場でミュージカル『How to Succeed』を観戦(ダブルヘッダーのソワレ)。昨日は一階中段下手寄りだったものが、今日は二階前列中央寄りということで、陣取りのコンビネーションとしてはまあまあかな。

昨日との違いというと、音響面ではさすがに変わらず。景色のほうは昨日がほぼ水平目線であったものが、やや俯瞰気味になって面白かったかしらん。そのぶんオケピットがよぉく見えて、ますます芝居に身が入らなかったりなんかして。ダメじゃん俺。


東京物語 2日目の得点としては、初日にストーリーも見せ場も把握できたこととてようよう落ち着いて鑑賞できるようになった点だろうか。ふだん眺めているホラー映画やミステリ小説なんかだと初回鑑賞時の集中力がまず勝負なのだが、ミュージカルってのは「芸を楽しむ」ものだから、どちらかというと歌舞伎や落語に近い。同じ演目を何度でも楽しめるわけだよな。うむ、即興ベースのジャズと、譜面ベースのクラシカル音楽の違いに近いのかもしれない。


Snatch なにしろミュージカルですからね、オペラと同じでストーリーなんかあってもなくても。物語自体が薄ぅくゆったり、悠揚迫らざる態度で淡々と進む。だってよ、このH2$にしてからがストーリーを要約して読んでみたらまず5分もかからん。台詞にしたって、読めば10秒で済むものをいちいち歌うから3分くらいかかる。というわけで5分で語れる物語を3時間かけて聴かされるわけで、ガイ・リッチーのファンが小津安二郎を観せられているようなもんだ。永六輔も歌舞伎にストップウォッチを持って行ってる隙にこういうことを学ばんといかんよ。


今日の西川貴教さんほか:

僣越を承知で言うと、前回に拝見した『Little Shop of Horrors』のときよりはかなりこなれた感じというか、LSHのときにはコントみたいだったところが、今回はちゃんとミュージカルの流れに乗っていたように思えたんですね。なんて言うのだろう、素に戻るところがあまりないというか、フィンチっぽいというか。

あとは、楽曲のキーはやっぱり原産国との契約かなんかで「上げちゃいかん」ということになっていたのかなあ。音域の狭い曲が多いのだけれども、あと5度も上げてやりゃ西川さんとしては歌いやすかったのではないかと思うのだが。ほかの出演者に迷惑? いいんだよ、座長なんだからそんなものはほっとけ(笑)。

まったく本筋と関係ないことなのだが、編み物の編み目が昨日は820番くらいだったものが、今日は1,020番代になっていた。ということは今日のマチネが920番くらいで、公演ごとに100くらいずつ増えているのだろうか。もしほんとうに編んでいるとすると、しまいにゃ鳥籠ケースが犬小屋ケースくらいになっちゃったりするのだろうか。いやまあどうでもいいんだけど。


今日はオーケストラ・ピットが昨日よりもよく見えたのだけれど、思いっきりキーボードの人がおりましたな。開演前のチューニングの音漏れと併せて考えると、ラッパのたぐいはともかくとして、昨日は「生」だと思っていたストリングスなんかはシンセだったのかしらん。
知人がパンフレットを買っていたので見せてもらったら、リード(木管楽器の意であろう)が2人、トランペットとトロンボーンがいてフレンチホルンが何故か2人、あとドラムスとベース、シンセサイザが2人、という編成だったらしい。昨日は実のところほとんど「生」だと思っていたもので、うーむ騙された(笑)。いくらなんでもシンセも手弾きだとは思うし、そこまで違ったら俺が大問題なのだけれども、どうなんでしょうね。

ベースは昨日とは違う人だったのかなあ。昨日はこてこてのウッドベースだったものが、なんかフレッテッドのエレキっぽい音に聞こえました。あるいはコンプでも噛ませたのか。あいかわらず死ぬほど上手くてかっこいいことに変わりはないのだが、昨日のほうがちょっと好き。

音響廻りというのかな、さらについでに。せっかく本間さんのタップ・ソロがあるのに客席に手拍子を要求しちゃうもんだから、タップがよく聞こえないんだよね。タップ好きとしてはちょっと残念でした。文句つけるところではないのだけれども、いちおう書いておきます。


そしてローズマリーは、社長室に慌てて駆け戻ってくるときよりも、フィンチに呼ばれてロビーに降りてくるときのほうがやはり階段下降が速いことを確認。面白い人だと思いました。

あまり関係ないけど、帰ってきたウルトラマンの人が意外とものすごくデカいことを発見。そりゃまあ変身すれば身長40メートルの体重3万5千トンだもんな、多少はデカくないと平仄がとれまいってもんか。

プロに対してちょっと失礼なことを言うと、みんな歌うまいね(「失礼」だと断っておるだろうが)。いや、LSHのときにゃ、最初に観たときゃ「谷原さんのモニタ、壊れてるな」と思っていたら2回目に観たときにもモニタが壊れていたものだからさ。そしてうまいなかでも突出して上手い入江さんと藤本さんがやっぱ凄いわ。あ、帰ってきたウルトラマンのバリトン・ソロも大好きです。



そうさの、まだ東京公演も3週間くらいはあるらしいし、観ておいて損はないとは思うのですね。

そういえば邦題として知られる『努力しないで出世する方法』というのは「明らかに西川さんが努力している」のでウソなんじゃないかと思っていたら、アメリカで出ているビデオのタイトルが『How to Succeed in Business Without Really Trying』だったんですね(知らんじゃった)。僕が訳すと「真面目にやらずに」くらいの感じかしら、微妙なところではあるのだけれども。

クレージー・キャッツ映画との関連では、『ニッポン無責任時代』に本作の影響が言われているのだけれども、やっぱり平均たいら ひとしではなくて初等はじめ ひとしのほうがしっくりくると思うのだけれども、どんなもんでしょう。

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