徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


2014年7月30日(水曜日): とかくして退院したり三日経ち。
今日の朝御飯:

経鼻栄養中測定器付き 膵炎痛は継続中だが、昨夜半からずいぶんと楽にはなってきたような感じで、それでまあ時節柄暑かったりなんだりで朝まで寝たり起きたりしておりました。

05:00くらいにやはりお腹が空いたな、ほんとうは食べないほうが内臓にはいいんだけどな、でもお腹空いたな、ちょっとだけ食べようかなと思って、じゃあレトルトの鯛雑炊があったからあれを温めて、と。美味しい。なんか物足りないな、もうちょっと食べちゃえ。冷蔵庫にパイナップルの缶詰と無脂肪ヨーグルトがあったのでこれをてきとうに混ぜて、と。はっはっは、喰いすぎた。

それで10:00くらいまでまた寝たのですけれど、腹痛はけっこう軽くなっているようです。

大病院のお医者さんには「痛み始めたら2、3日がところは絶食してお茶飲んで寝て内臓を休めて、それでもまだ痛かったら来院しなさい」と言われているの。このぶんならば当初の予定どおりに4日の午後に顔を出せばいい、のではないかしらん。一時は深夜の時間外でも行こうかというくらいには痛かったのだけれど、半年も付き合っていると痛みの質も徐々に判ってくるもんです。それでいいのか。


今日のお昼御飯とお七つ:

焼き茄子 焼き椎茸 コーンフレークa la低脂肪

実家の父が午後からお出かけになるというので、お留守番がてら実家の豊富な調理インフラをやっつけに行く。行きがけの生協でなにやらお買い物などして、午後にかけてお腹の痛みも徐々にひいてきたものだから足どりも軽い。

茄子はふつうに焼いて、生姜をおろして醤油をふりまいただけ。
椎茸はふつうに焼いて、塩をふりまいただけ。
コーンフレークスは意外と低脂肪食品だったので、低脂肪牛乳と合わせてみました。計算上の脂質摂取量は2 gほどで、たぶんそんなには間違っていないと思うのです。


どうでもいいけど、低脂肪乳とか無脂肪ヨーグルトとかカフェインレスコーヒーとか、健康な時分には「誰が買うんだろう」なんて思っていたのですが、さいきん「あ、俺か」と気づかされることしきり。皮なしの鶏胸肉とか、生まれて初めて買っちゃいましたよ。
膵炎納豆うどん 少しお昼寝をして、お風呂も借りて生まれ変わったようにすっきりしてから、というかまともに風呂を遣うのはほぼ1か月半ぶりなんだな。病棟の入浴時間は30分間に制限されていて、いちおう入浴後にはお掃除もしたいし毛づくろいもするので、あまりのんびりはできないのね。それでお風呂では亀の子束子で要所要所をごしごしして、入浴後に少しぐったりしてからお七つで乾麺うどんなど茹でてみる。

覚えておいて損もなかろうから繰り返しておくと、膵炎に対する食餌療法の要諦はまず脂質の排除である。らしい。鶏卵ひとつの重量が約60 g、うち脂質はざっくり6 g、この脂質はすべて卵黄に含まれているので卵黄を省けば脂質も省ける。節子、殻の重量とかいまはええねん、黙っとき。ついでだが、饂飩1食ぶんの脂質は約1 gとやらなので、あまり気にしないことにする。あといま知ったのだが、納豆の脂質も無視していいかと思っていたら平均1パック5 gがとこはあるらしい。こいつはしまった、明日から気をつけます。

そんなわけで、出汁は低脂肪だと信じていて裏切られた納豆に卵白を卵2つぶん加えて、醤油的ななにかで味をつける。バジルがあったのでちょっと足してみたら、これは意外と面白かったかも。乾麺はふつうに茹でて、椎茸が余っていたのでハサミで切って茹でるときに足してみました。焼き海苔もてきとうに刻んで、できあがりです。納豆の脂質5 g以外に問題があったとすると、このつるつるした食べ物をよく咀嚼するのがけっこうたいへん、かもしれません。消化器系の負担を軽減するために「よく噛む」ことが推奨されているのだが、どのみちうどんだ、噛んでも飲んでもさして変わらんだろうと思い込むことにするわけ。


今日の東中野オデッセイ:

きなこ餅3種 退院以来捜しているショルダーベーコンとやらときな粉菓子が近所には売られていないもので、陽気もいいし体調も悪くはないものだから、日暮れから東中野界隈まで足をのばしてみました。大野さーん、ショルダーベーコン売られてないよう。通りがかりのコンビニエンスストアぜんぶでたぶん6軒ほどと、スーパーマーケットはライフと成城石井と、あと薬局なんかも廻ってみたのだけれどもショルダーベーコンは見当たらない。きな粉菓子もなくて、成城石井に似たようなものがあったのでいくつか買い込んできてみました。成分表示がないので原材料表示からなんとなく見当をつけた感じですけど、まあ大丈夫なんじゃないかな、脂質的には。うむ、子供のころから噂にはさんざん聞いていた「きびだんご」というものの実物を初めて手にしましたよ。こういうものだったのね。

ほんとうは勢いで新宿に出て歌舞伎町Golden Eggの岸淑香さんセッションにものすごく久しぶりに顔を出してみようかとも考えていたのだけれども、なにしろこの界隈も入院を挟んで45日ぶりだもので、古着屋さんと古本屋さんと東中野駅の東京堂書店をいちいち覗いているうちに時間もお金も足りなくなってしまいましたとさ。これでたぶんつごう2か月間くらいもピアノに触っていないことになるのだけれども、だいじょうぶかな、俺。

獲物はDVDが『エスケープ・フロム・L. A.』『SCREAM』(第1作、クレイヴン版)が500円イーチ、あと100円とか200円とかの古本がたくさん。昼間には録画で『ゴジラ×メカゴジラ』を観ていたもので、調子ぶっこいてレンタルで『パシフィック・リム』も借りてきました。東中野ライフでは念のため湯豆腐セットを鱈含みでしつらえて、明日の食材はだいたい揃った感じでしょうか。



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2014年7月29日(火曜日): 腹が痛くて笑っちゃうくらい。
今日の腹痛:

経鼻栄養中測定器付き 膵炎入院43日間から生還したばかりなのだが、腹が痛くて寝たり起きたりしている。

なんだかんだで身体に気を遣いまくってはいるのだが、痛いもんは痛い。なんか悪いことしたかなあ、と悩んでもしょうがありませんね。


今日の療養:

お昼過ぎまで寝たり起きたりして、午後になってから「ひとりじゃヤバい状態」になると厭だなと思ってとことこと実家へ。徒歩10分がところの道程がけっこう辛いね、とちゅうの道端でところどころ休む。知らないひとが観察していたら、爺さんの散歩だ。さいきんテレビドラマを眺めていると69歳の長塚京三とか70歳の尾藤イサオが脚本上ではジジイ扱いされているのにぜんぜん爺さんに見えなかったりして、じっさい男声合唱三月会あたりに行くと100メートルを13秒くらいで駆け抜けそうな爺さんがごろごろいるし、これは爺さんに失礼な表現ではあったか。

そんなことでよぼよぼと実家に立ち寄って、

父「どうした」
俺「風呂借りるついでに昼寝しにきました」

痛いなんてことはおくびにも出さずに、弟部屋でごろごろする。
素人考えだが、左側臥位で痛むということは膵液ダダ漏れ、右側臥位でも痛むのだから炎症も出ているね。ということは、とうぜん腹臥位も痛い。両肩前部が軽く痛むのは所謂放散痛だが、つまりサイトカインもマワっているわけであまりよろしくない。いちおう血圧と体温は普通っぽいので、いきなり死にはしない、といいな。

風呂はフェイクね、あんな体力をつかう作業をいましたくない。


今日の蟄居:

脅迫状 ほんとうはユナイテッドシネマとしまえんの『ゴジラ』を17:30から押さえてあったのだがキャンセルさせていただいて、ほんとうは絶食してお茶でも飲んで寝ているのがベストなのだが、そこは食いしん坊なのでなにやら齧る。痛いのもきらいだが、腹が減るのも嫌いなんだからしかたがないし、速攻で治さなければならない理由もとくにはない。なんたってこちとらここ半年ほどは堂々の無産階級を張っているのだ。

無産階級で思い出したが、入院で43日間ほど留守にしているあいだに中野区税から脅迫状が届いておった。

>>このまま放置されますと、
>>先日送付した文書のとおりとなります
住民税を滞納しているのは事実のようなのでそこに文句はないが、もそっと書きようはないものかとは思う。「送付した文書のとおり」というのは、郵便物の山をひっくりかえしたら「取引先等への調査や、財産差押」を意味する。「取引先等への」ってあたりに卑しさを感じちまうよな、ふつうの日本語なら「取引先等の調査」であって、要するに「取引先にチクるぞ」って脅してるわけね、こいつは。いやまあ、いちいち目くじり立ててもしょうがないわけだし、いまは日本中がこんな感じだ。

鰻 竹輪

22時くらいに起き出してみたら、父は鰻を喰っていた。
僕はおとなしく、竹輪を炙って山葵漬でいただきました。

ゴジラ×メカゴジラ 父がなにを思ったのかテレビの『ゴジラ×メカゴジラ』(2002、釈由美子のやつ)を眺めていて、起きてきたなりの僕に「この女の子はなんだ」と尋ねる。訊くほうも訊くほうだが、「メカゴジラがゴジラの骨からできてるもんで、メカゴジラがゴジラ魂に乗っ取られたの。そのゴジラ魂と共感しているのがその子」とかなり正確に解説してしまう俺も俺だな。


今日の静養:

脳男 たしょう痛みが落ち着いたかなというあたりで、西武新宿線中井駅前あたりを経由して自宅に向かう。駅前のコンビニを廻って、油脂分の少なくて美味しい「きなこねじり」、きな粉と砂糖の練り菓子で五菓宝の米を抜いたようなやつ、がないかなと思って捜してみたのだけれども、見当たりませんな。大病院のコンビニなら4軒が4軒とも扱っていたのだが、あんなに美味しいくて楽しいお菓子をなぜ置かないのだ。昨晩のお散歩と併せて考えると、中井界隈では僕の望む食材はほぼ手に入らないことが判ったので、明日は元気があったら東中野か落合南長崎、いっそ中野か高田馬場界隈を攻めてみましょうか。しかたがないので、飴少々と無脂肪ヨーグルトをちょいと買い込んで帰宅。ヨーグルトは買い置きのパイナップル缶にブチ込んで夜食にしようかな。

帰宅して、レンタルDVDの『脳男』を見始めたところ。原作のある映画化作品というと「原作読んでりゃ充分」「原作より面白い」「原作とは別モノ」くらいに分かれると思うのだけれど、『脳男』は、いや言わないけけけ。さいきんなら東野圭吾のガリレオシリーズのテレビドラマ化がいい仕事をしていたように思う。『プラチナデータ』の原作鹿十ぶりも愉しかったかしらん。宮部みゆき『クロスファイア』がちょっと惜しかったかもしらんが、あれはあれで大好きな怪獣映画なのです。

2014年7月27日と28日(日曜日と月曜日): 退院2 days.
ながいながい入院の話はまたあとで。

今日の退院:

病院屋上より新宿方面を望む 日曜日、足かけ43日間に亙った入院がようやく終わる、かな? ほんとかよ、と僕もお医者さんも看護婦さんたちも思っていた。本来ならば先月末の入院16日目くらいに退院のはこびだったのだけれども、なんでか肝臓の数値が上がったとやらでそれは延期。7月10日の退院予定、膵炎痛再発にて延期。7月17日の退院予定、まったく関係なく発症した憩室炎により延期。7月22日の退院予定、どうやら膵炎由来らしき謎の腹痛にて延期。そりゃまあ匙も投げたくなろうというものさ、はっはっは。


 土曜日の夜から看護婦さんたちが神に祈りを捧げていてくれたおかげかあらぬか、それでも日曜日の朝にのんびりと退院。日帰りの心算で手ぶらで来任したわりには、荷物は増えてるわなんでか43日も経ってるわいきなり暑いわ、こりゃ堪らん。ほんとは電車でとことこ帰ろうかと思ったのだけれども、いちおう産後の肥立ちも考えてタクシー利用、2,080円。カネねえぞ、そろそろ。

今日の昼飯:

お粥+モツ煮込み 膵炎養生の要諦は、まずは食餌制限による脂質の排除である。らしい。

帰宅して、玄関先で山になっていた郵便物のたぐいをあらかた捨てたりお洗濯をしたりなんだりしてから、お昼御飯の買い出しをと思って生協に寄ってみる。あまりぴんとこないものだから、近所のラーメン屋さんで冷し中華でもと思って行ってみたら、なんでか冷し中華だけ売り切れ。ほかに中華料理屋で食べられるものはないので、しかたがないからコンビニエンスストアでレトルトのお粥とレトルトの豚モツ煮込みを買ってみる。お粥の脂質が1.0 g、豚モツのほうが意外なことに3.2 g。足して4.2 gならば問題にはならないので、帰宅してお粥にモツ煮込みをぶっかけていただきました。

別々に食べたほうが美味しいよ。


今日の腹痛:

 夕刻くらいになって、ちょいと実家に寄ったついでに父の依頼で軽いワープロ仕事を30分ほどこなす。そういえばパソコンに触るのも久しぶりだな。僕の病状をやたらと心配している父の手前、実家では禁煙しているふりなどする。もとよりやめる気はない、いまのところ。帰宅がけにまた生協に買い出しに寄って、ってなんで生協かというとそこが自宅からいちばん近いからなのだが、鶏挽肉でミートボールでもと思ったらそういうのは売り切れで、しょうがないから山葵漬と笹蒲鉾と、低脂肪を確かめたお菓子など買い込んで帰宅。冷蔵庫に粥とかひじきとかがあるから、なんとかなるべい。

経鼻栄養中測定器付き それで19:00くらいからなんでか腹が痛み始めて、そこまでは普通というかよくあることなので驚きもしないのだが、なにか景色がおかしいと思ったら瞳孔が開いている気配がある。気道もちょっと閉塞してきたような感じがあって、血圧をとってみたら96/61 mmHgって最低記録更新しちゃったよ。これは死ぬかもと思って、誰でもどうでもよかったんだけど携帯電話の電話帳のいちばん最初に載っていた不運な悪鬼羅くんに手短な遺言などしたためて、諦めて寝る。さて私は目覚めることがあるのだろうか、などと思いつつ。


今日のまた昼飯:

月曜日のお昼のコンビニ鮨 月曜日の朝、ふつうに起き出してみる。まだ生きてるみたいで、腹痛は下腹右側の盲腸のちょっと上のほうにどんよりと固まっている。我慢できる程度のものだし、血圧もふつうだし、じいっとしていればそのうち治るんじゃね? って感じかな。2日か3日も経って治らなかったら、お医者さんに行くね。

そんなことで、もうちょっと寝てから再び起き出して、また生協に行ってみる。ほんとうは内臓疾患なのだから基本的には「食べない」ことが肝要なのだが、昨晩飯を喰いそびれているもので腹は減るしここは病院じゃないので叱るひともいないものだから、軽くならいんじゃね? くらいの感じでですね、でもなんかぴんとこなかったものだから、コンビニエンスストアで握り鮨のパックなど買ってくる。僕は昭和の人間なので雑貨屋の鮨なんぞは敬して遠ざけているところはあるのだが、生まれて初めていただいた408円の鮨はけっこう美味かった。具も白身魚と貝柱ばかりなので、膵炎的にも問題はあるまい。


今日の療養:

山崎規夫氏見舞いの品々 そんなこんなで午後からはひたすらごろごろと、全力を挙げて静養に努める。山崎規夫の差し入れの中島らもなど読んでいて、そういえばアル中やってて膵臓で死んだひとってあんまり知らないなあ、などとちと思う。知らないだけなのかな。

肝臓を病むんだったら、まだ数字と折り合いをつけてアタマで考えて付き合っていけばなんとかなるんだよね。膵臓は痛いからなあ、非暴力主義のエセインテリとしてはあまり付き合いたくないタイプなんだけどなあ、などとしょうもないことも考えたりする。

とりあえずは「酒が飲めない」という現象は受け入れるしかないとして、毎日毎日7時間ずつよぶんな時間が発生しているというこの現状をどう活かすかという話になるのか。ちなみに肝臓のほうはすっかり元気になっちゃって、630あったγ-GTPが30くらいまでに落ちてます。自慢にゃなりませんな。

夕刻から歌舞伎町Golden Eggのセッションに顔を出してみようかなと思って家を出たのだが、5分も歩いたところでやはり腹があいかわらず痛むのでやっぱりよして、引き続き家でごろごろする。晩御飯は、腹が減ったら笹蒲鉾でも齧るとしましょうかしらん。


後刻追記:

低脂肪群 夜更けの23:30くらいから、腹の痛みもずいぶんおさまったし寝てばかりいてもと思って、ツケの残っているレンタルビデオ屋さんに顔を出すついでにスーパー巡りと思って1時間ほどお散歩してきました。

なんだかんだでの獲物は、明治ブルガリアヨーグルト脂肪0、お粥に放り込む用のきりぼし納豆、「低脂肪チーズならこれ」ともののインターネットに書いてあったカッテージチーズのカップ、といったところ。

帰宅際はやっぱり腹がちょっと痛んで、歩くのたいへんでしたよ。なに、まだ死にはしないからこれでいいのだ。

退院しました(付: 2014年6月-7月入院写真集)。
お蔭さまにて、恥ずかしながら帰って参りました。

お医者さんいわく「寛解だからね、治ったわけじゃないからね」との由にて、ここはひとつ油断なくいきたいと考えておる所存のところでございます。

入院中の写真をまとめてみたら400枚近くありやんの、整理する気も失せましたねわっはっは。
そんなこんなで、詳しいことはまた後で。




































































































































しっかしまあ、禄な写真もございませんな、はっはっは暇だったんですよう。
生きてます。
先週、今日と退院の噂はあったんだけど、前日になって俄かの腹痛発症→延期というタタリかコントみたいなことを繰り返しちまっていて、まだ病室にいます。

おかげさまにて、メインの重症急性膵炎のほうはカタがついたようで、いまはまったく関係なく発症しやがった虞偽膜性大腸炎かなんかと闘っておりますが、まあ勝ったようなもんですな。

TwitterやFacebookのほうにはおりおり書き込んでおりますので、「Reviken」で検索いただけると見つかるかな。


ではまたいずれ、近いうちに。


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