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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


2012年9月29日(土曜日): ドンファン。
今日はよいよいの母のお誕生日‥‥えーと、いくつやねん。喜寿のお誕生日ということで、今日は都合で実家に現れられない弟が「藝大オペラ第58回定期公演『ドン・ジョヴァンニ』」というののチケットを贈ってくれたもので、付き添いがてら上野の奏楽堂までいそいそとお出かけする。服装はいつもどおり。それで奏楽堂奏楽堂と言いつつ旧奏楽堂のほうに行ってしまったのはご愛嬌だな。その旧奏楽堂ならば作曲の橋本剛ちゃんが奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門で優勝したときのお披露目でいちど寄ったことがあるのだが、新しいほうは存在すら知りませんでした。ええ、藝大には素人なもので。

少し早めに到着したものだからアートプラザに母を座らせてココアなど与えてから、開場前の奏楽堂の受付までとことこと行って招待券を受け取る。封筒をひっくりかえして振出人を見たら、これがおどろくなかれ、舞台演出の大御所たる直井研二先生でした。僕は平成のはじめになにかの縁で栃木県民オペラに出演したときに何度かお世話になっていて、たぶん15年ぶりくらいかしら。当時スタッフをしていた母もよく識しるおかたで、開場後にご挨拶できたのは幸甚でした。お元気そうでなにより。それでどういうルートで直井先生の名前が出てきたのかはよく判らないのでした。

オペラ公演のほうは僕が言うのもなんだが大した出来で、楽しめました。ってか全員俺より歌上手え、ってそこかよ。話のほうはこの手にありがちなくだらねえもので、あらかた「スケベ貴族が夜這いをかけたら娘のお父さんに見つかってお父さんをうっかり返り討ちにしちゃって、逃亡しながらさらにナンパを繰り返しつつ仇討御一党さまに追われて最後にひどい目に遭う」ていう山本周五郎みたいなことで、まあ筋なんかどうでもいいや。演出は最初と最後がつながっている『バニシング・ポイント』方式で、明らかにピカレスク・ロマンなのに笑えるところもあったりして。

どうでもいいけど、モーツァルトってどこまで本気なのだろうか。いや面白いけど。
とちゅうのアリアで1曲だけマンドリン主導のものがあったのだが、なんでチェンバロがあるのにマンドリンも使うのだろうか。きっといろいろと理由があるのだろうが、たとえば母はまったく気づいておりませんでした。あと、フラットじゃないマンドリンを聴くのってずいぶん久しぶりのような気がします(フラット・マンドリンなら民間人としてなら珍しいくらいの頻度で聴いているような)。

とうぜん原語上演なのだが、舞台のカミシモに縦書きの字幕表示がありました(なくても判るような話だけどね)。グレアタイプの24ドットか32ドットで1行15文字×2行が流れない仕様で、さいきん目の弱い僕にもはっきり読めました。明朝フォントが横書き用だったのはご愛嬌ね、たぶん気がついたのは俺くらいのものでしょう。

1幕100分+休憩20分+2幕90分の長丁場の終演後にタクシーでのんびりと帰宅したら、父が晩飯とワインを用意して待機しておりましてですね。とまれお誕生日の乾杯などしてから、僕はトマトひとつ食べてバタ寝しました。なにやら疲れておる。


明日は夕刻から弟夫婦が祝いにくる前に、父は郷里の菩提寺になにやらの相談に行くらしい。
今日はオペラ、明日はお寺というわけでした。おあとがよろしいようで。


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