07:00起床、お風呂後に実家に寄って、父と示し合わせて大病院へ向かう。今日は09:00から母の抗癌剤のタルセバ開始とかで、たしか以前にドキタクセルだったかの点滴開始直後にものすごい副作用が出たことがあって、いちおう様子を見にいってやるか、という企画ではある。でも大病院の第一病棟にいくのに牛込柳町駅と若松河田駅のどっちが近いかという話になって、僕は牛込柳町から、父は若松河田から病室に向かう。もちろん僕が勝ったが、呑気なもんだ。
それで弟も病室に現れて、でも投薬は昼食後2時間つまり14:30あたりらしいと初めて聞いて一同がっかりってか、それくらい調べとけよ俺たちってかりびけん家全滅も近いな、あははははは。父はとっとと神保町に遊びにいってしまって、母はさいわいってのか単純レントゲンだの呼吸器検査だのCT記念写真だのがあるもので、車椅子に乗っけてあっちこっちに行ってみるわけ。いい暇つぶしですかな。 ついでに車椅子初心者の弟にいろいろと扱いを教えてみる。エレベータの奥になんで鏡が設置してあるのかとか、これは弟が僕の弟なのでバカなのではなくてふつうに知られていないものと思うのだが、知られてないなあ。こないだ落合公園でたぶん第五中学校の車椅子実地講習をやってたけど段差は作っていなかったし、どうせならウィリー訓練までやれば愉しいし役にも立つのだがやってないし、そんなもんなんだろうなあ。 それで14:35くらいにタルセバ投与があったわけなのだが、看護婦さんに「服用したとたんに、見る間に肌がボロボロになったり髪が抜けたり呼吸が停まったりしますか?」って訊いてみたら「そんなことはありません」というので、つまんないからそのへんで帰宅。あとは父と弟が見ている筈だからまあ大丈夫でしょ。
07:00起床、でもすることがないので10:00くらいまでお蒲団のなかでごろごろする。
そのうち実家の父から架電があって、なんか入院中の母に届け物をしろという。しょうがないから実家経由で大江戸線に乗り込んだら、隣に座っていた爺さんに話しかけられて、けっきょく牛込柳町まで話し込んでしまいましたとさ。爺さんは太平洋戦争中は特攻隊に所属していて、いよいよ吶喊というときになって戦争が終わっちゃったんだって。それを聞かされても、まさか「よかったですねえ」とも言えまいし、ひさびさに返事に詰まっちゃいましたな。ちなみに二人称は「センパイ」できまり。とっても便利。
今日のお漬物:
夕刻から、漬物学者に呼び出されて漬物本出版の企画書など作らされる。企画趣旨、執筆者リストと目次といったところ。全200ページほどだがフルカラーらしいし専門書だからとんでもない値段になるんだろうなあ、なんてことはもちろん訊かない。でも話の端にちょいと聞いた原稿料は、なにそれってくらいなもんで、それでも斯界の大物がこぞって執筆してくれて、若手だと泣いて喜ぶくらいの勢いで書いてくれちゃうらしい。今日はギャラはいいから、出版されたら1冊くれと言っておきました。
今日の晩御飯:
アイスバインが食べても食べても終わらない。
明日は実家に持ってったろうか。