FC2ブログ
徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


中島みゆき。
※動画は幅2オクターブの例→

NHKの歌謡ショーで、デーモン小暮閣下がフル・オーケストラをバックに中島みゆき『地上の星』を歌っておられた。発声も音程も申し分ないうえに、メロディのオクターブ上下とか自由自在なのね、閣下は。これは凄いなあと思って眺めていたのだが、よく考えると人類じゃないんだからそれくらいできるか(嘘ですごめんなさいもう言いません)。『地上の星』というのも、よく知らなかったのだがいい歌だなあと思いました。えーと、「ほんとうに大事なものは意外と手近にあるもんだよ」っていう歌だよね? 違いますかそうですか。

偶然というのはあるもので、晩飯時にもテレビを眺めていたらBGMで桜田淳子さんが中島みゆき『しあわせ芝居』を歌っておられた。僕は桜田淳子というひとの歌をまともに聴いたことがなかったのだが、ふつうに上手いじゃん(こりゃ失敬)。そも歌曲としては無理のありすぎる「み♯れみふぁみどらみらどみふぁーみ」(in Amの場合、以下同)の音程なんか、本家中島みゆきよりよくとれてるんじゃないのか。この音型だけでもオクターブ超、「み♯れみらそそふぁふぁみみふぁみーれ」で10度突破までの所要時間3小節ってエリントンかあんたは(あっちは歌う心算ではなかったという話もあるが)。
惜しむらくはブレスの位置がいま一つだなあと思ってからふと気がつくと、ブレスの位置なんかありゃしねえじゃねえかよ、この曲。たぶん作曲した時点でブレスの位置が「4小節毎」になっているんだろうなあ。いちおう2小節目で切ることもできるような気がするが、たぶん諦めたほうがいい。

同じく中島みゆきで呼吸困難な歌があったなあと思って、YouTubeで捜して『わかれうた』も聴いてみました。やっぱりブレスの位置がないねえ。『しあわせ芝居』よりもヒドいねえ。うっかりすると8小節ノンブレスかな。まあ演りようはいろいろあるのだろうし(ex. 津原泰水『雲雀よ雲雀』)、原作の中島みゆきさんは2小節ごとに盛大にブレス音を鳴り響かせておられる。それはそれでいいんだけど、俺にはできないなあ。
それよりも驚いたのが『しあわせ芝居』よりもヒドい音型で、「らみ♯れみふぁみれどれみれどれ」と始まった次の音符が「下のミ」ですよ。ある程度の計画性を持って歌い始めないとどうしていいのか判んなくなったりするんじゃないかしら(ex. 「小さい秋、小さい秋、小さい秋、みぃつけた、あれ?」)。それでサビのてっぺんがドだから、出ました音域13度、オクターブ半! なにを考えて作られた曲なのだろうかしらん。

もとより楽曲の素晴らしさには異存はない。歌いづれぇと言っている。



スポンサーサイト



footcopy