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徒然草むしり
嘘を! もっと嘘を!


不確定性原理。
不確定性原理新装版 さいきんは、お掃除中に掘り出したブルーバックスを読み返している。今日は都筑卓司『不確定性原理』。

間違ってるかもしれないけどざっくり書くと、「観察する」という行為そのものが観察対象に影響を及ぼしてしまうがために、純粋に客観的な観察というものは存在しない、といったような話だと思うんだな、たぶん。中学生時分にこの本を読んだときには、「要するに人間ってばなんにも判んねえんだな」と決め込んで、そしてこんな大人になってしまいましたとさ。

たとえば、

  • 料理の味見をすると、おたまで料理をよそうことで料理の味も温度も変わってしまう、
  • ライブを観にいったとして、自分も含めた観客の員数や反応によって演奏自体が変わってしまう、
  • 典型的な例としては「ヤー公のガンつけ」があるか。あれもいちおう相手を物色していたりはするのだろうが、観察というには怖すぎるだろう。
といったような話なんじゃないかなあ、とうすぼんやりと考えるアタマのヘタクソな私。
さて、どこぞの酒場かなんかで可愛い女の子に出会ったとして、僕が「あ、可愛いな」と思ったとする。主な要因としては話の内容とか造形とか衣裳とかまあいろいろあるのだろうけれども、ここでその娘さんと僕との関係性を加味して考えることも無駄ではあるまい。

つまり、僕が「あ、可愛いな」と思ったということは、その原因には彼女のほうの反応も要因として含まれている。それは上気した頬ででもあったり、なにやら分泌されたホルモンなりフェロモンなりの効果であったり、はたまた散大した瞳孔でもあったりしよう。すなわち、彼女のほうも僕に好意を持っているわけだ。間違いない。

ここまで、論理としてはカンペキなのだが、なぜ毎度毎度間違いなく僕の勘違いなのだろうか。腑に落ちない。



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2007年5月4~6日(三連休)、荷役で菖蒲湯でバンド。
連休感まったくなし、と思ったらもともと年がら年中連休みたいなもんだもんな、俺ってば。まあいいさ、いっさいがっさい社会貢献しない人生があってもいいし、それが楽しいというパーソナリティもあろうことは容易に想像がつこうってもんだ。
4日、荷役。

オート三輪 先日も書いたが、中井駅前のイタリアン「さらせん」(富士銀行から東へ100メートルほど行ったところ)が大家さんの都合で立ち退きになる、ついては荷物を西武拝島線小川駅の自宅(庭先ゃ狭山湖みたいなとこだ)までトラックで運ぶから荷役に来い、と店主が堂々と言う。どうせギャラなんか出やしないのだが、この印度更紗職人でその前はニューヨークで香水の調合をやっていてさらにその前はイタリアでプレタポルテのデザインをしていた男のいいところは、そんな瑣末なことをいっさい気にしないところだな。いっそ清々しいわけだし、というわけでその引越の打ち合わせで店に呼び出されても別に奢ってくれることもなくきちんと3,000円取られて文句を言う気にもならない。

前の晩の「最初はC」オフのウチアゲの宿酔があとをひいて、死にそうになりながらなんとか昼には起床して約束の13時に「さらせん」へ。到着したら店主がレンタルの2トントラックを乗り着けたところで、お手伝いは僕の他に松ちゃんとイケちゃん。それでみんなでひいひい言いながら大型冷蔵庫だの製氷機だのマジックシェフだのをトラックに積み込んでみたら、どうやら全部は積み込めそうにない。けっきょく「2往復」することにして、2往復目もほぼ荷物満載状態だったからな、店主ってば読み甘すぎ。まあ往復の道中は運転席の3人でバカ話をしたり周辺を走るクルマにどんどん野次を飛ばしまくったりして面白かったから、いいか。なんで3人なのかというと、イケちゃんが途中でいつのまにかフケたからです。まあそれが正しい大人の判断というものなのかもしらん。

というわけで小川の店主自宅でお弁当などご馳走になって、終電でへろへろになって帰宅。ったくもう。


5日、きんたまごーでセッション。

さて子供の日だってんで、吉例によりヘッタクソな鯉のぼりを自作して玄関前に飾る。ついでに生協で仕入れをして菖蒲湯をつかってみました。まあそれくらいの季節感はあってもいいでしょう。

PM-A970 [A4複合機 5760×1440dpi/染料/6色] 漬物学者夫人から電話で、プリンタ複合機PM-A900の調子が悪いという。行ってみたら、例の「こぼれインク」を吸い込むシートが満杯になったみたいで、ヨドバシカメラ(購入店)に聞いてみたら修理に12,000円くらい、納期が最低1週間。

というわけで漬物学者がひとこと、「買っちゃえ」ってさ。それでネットでちょいと調べてみて、どうせなら使い方も同じものがよかろうってんで同型上位機種のPM-A970あたりを提案しておく。「垂れ幕とか作れますよ(^^)/」と推薦する僕も僕だが、それに乗る漬物学者一家も一家だ。そんなこんなで新宿のヨドバシカメラまで漬物学者夫人のクルマで行って、PM-A900の前で店員さんの話など聞く。なんとDVDドライブがマウントされていて、「これってCDとか聞けるんですか?」って聞いてみたら店員さんが「さあ、どうでしょう」って笑ってましたな。

そして漬物学者宅で遅い昼飯をご馳走になりながらプリンタのセッティングなど。試し刷りしてみたらいやまあ速いしきれいだし、そろそろ僕もモノクロレーザから乗り換えようかしらん。


今日のジャム:

Golden Eggそして日暮れて自宅飲み、今日は中井駅前「鳥一」のレバーを刺身仕立てにしていただきつつ焼酎など呑んで早めに寝ようと思っていたところが、ついボトル1本あけたところで歌舞伎町『ゴールデン・エッグ』のジャムに行ってしまう私。ちょっと遊んだら帰ろうと思っていたのに、ふと気づくと朝になっちゃっている私。朝の6時からPunchさんとアオちゃんと一緒にラーメン食ってる私。なにしてんの。

ちなみに、きんたまごー(←ゴールデンエッグのことです)ではなんでかみんなにテキーラとか振る舞ってくれるお客さまがいらしていて、こっちも調子こいてかっぱかっぱ行くもんだから、ほぼ死にそうになっていたのでした。あーびっくり。


6日、板橋ジャズ研究会でリハーサル、

だったらしい。ケンちゃんに頼まれたピアノのトラで、20日にライブがあるらしくて、板橋の公民館かなんかで13時からリハーサルのところを、12時くらいに起き出してのんびりと板橋に向かう。

だいたい23区のチベット(←板橋区のことです)に行くのも何年ぶりだもので地理から交通からよく判らない。もともと遅刻しているものだからみちみちケンちゃんに携帯電話からメールしたのが以下。
・中井駅まもなく乗車
・池袋駅通過
・ここはどこだ
まあそんなもんさ。


現場に着いてみたら「板橋ジャズ研」って書いてあって、「へえ、ジャズバンドだったんだ」なんて思いながら地下室に降りてみたら部屋が2つあって、かたっぽのドアは防音。もうかたっぽの部屋からは浪曲が聴こえてくる。というわけで浪曲の部屋に入ってみました(平沢虎造をひとくさり演ってみたら追い出されました)。

リハーサル物件は、なんかオリエンタルっぽいオリジナルと(テーマの半分を俺がてきとうに埋めるというものすごい仕様。初対面の人間にそんなもん頼むか(笑))、あと『What's Goin' On』と『What a Wonderful World』と『Feel Like Makin' Love』ってここはらんたん弁天か。つぅか、こんだけジャムセッションとか通っていて、うまいことうまいこと避けてきて俺はこういう名曲群を弾いたことがまずない(スゴい!)。だってさあ、あんだけみんなが弾いていて名演もうざうざあるっつぅのに、なんでわざわざ俺が弾かなきゃいけないのよぅ(それ以前に、オリジナル至上主義には辟易してるんだよ。スタンダードとして消化していこうよせめてさ)。必要ねえよ、俺なんか。

なんて辛気くさいことは言わずに、熱心に弾いてみる。もともと好きな曲ではあり、何度も聴いていることもあって進行もだいたい判るし(『What a Wonderful World』なんかメンバーに進行を聞かれた。いいのかそんなことであはははは)。4リズム+アルトサックス(サンボーンかマーク・リベラとみた)はさすがに達者で、でも俺は乗っかるよりはタメる係なんだろうなあ。苦手分野だが本番ではなんとか。


今日のメシ:

季節ものつながりで、今日は筍を茹でて茹でて灰汁がメレンゲのようになるまで茹でて竹串が楽勝で通るまで茹でて、スライスして焼いてみました。例年は醤油とかカツブシとかも使うのだけれども、今年は生筍をただ焼いてただスライスしてただ齧ってみました。おいしい。


今日のスパイダーマン:

スパイダーマン テレビに『スパイダーマン』がかかっていました。
なんで『スパイダーマン2』をテレビにかけてから放映するかなあ、大人の事情ってやつか。

ロードショー公開で観たときにもいろいろと突っ込んでいたのだが、今日気がついたところとしてはですね。

  • 蜘蛛は糸を1本だけ吐き出して、ていねいにタテヨコを編んでいく。スパイダーマンはいきなり網を放出する。まあ元が「スーパー蜘蛛」だからいいのかしら(そんなばかな)。
  • 『スパ2』でMJが「確かめたいことがあるの」と言ってピーターにキスを要求するが、『スパ1』のラストでやってんじゃん。話があまり繋がっていないような気はする。
  • 橋の上から市民がグリーンゴブリンを攻撃するのだが、せっかく鉄パイプを持ってるおっさんは最後まで鉄パイプを投げない。演説してる間にぶっつけろ。
  • ベランダ戦のとき、スパイダーマンは風船をジャンプ台として使う。風船はたしかにぶよんぶよんしているが、宙に浮いているのだから重量はゼロか負です。しかりしこうして、あそこを踏み台にしてジャンプしても落っこちるだけです。たぶん。あととーへーさん任せた。
  • クリフ・ロバートソンが出ていたんだなあ、というのをあらためて思い出しました。いい人の役なんだけど、1970年代には「荒れるアメリカ」の代表格だったような気もする。文句はない、むしろ好きです。
  • スパイダーマンのセルフ撮影シーン、なんであそこで事件が発生することが判ったのだろう。つぅか、スパイダーマン活動を続けるのならば警察無線くらい買え(秋葉原で売られている)。それ以前に、「大いなる力」とかいうのならば「街の小競り合い」ではなくて国際紛争とかに出ていかないのか君は(君の関わる事件はすべてハリソン・フォードかヒッチコック型の「巻き込まれ系」だ)。なんとかせいや。
  • 2002年のこの映画、WTCの事件をうけてせっかく撮影したシーンがずいぶんスカになったと聞いたが、なんかテレビにツインタワーが映っていたような気もする。気のせいなのだろうか。
  • ラストあたり、初見時には「煉瓦塀崩落でも平気なアーマーがあるんだからいくらスパイダーマンが殴っても無駄だろう」と思っていたのだが、今日観てみたらちゃんとチン(←顎だぞ)にパンチを入れて脳震盪を誘っていた。
  • MJがお隣に越してきたとき(当時6歳)に、ピーターがおばちゃんに「ねえ、あの子天使?」ってたずねたのだそうな。そうか、小さい頃は可愛かったんだね(←俺がヒドい)。まあ舞台女優として評判の高かった若手を起用したらしいものだから、しょうがねえか(化粧の土台が違う)。
ああ楽しい。

明日は、

音羽屋。

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