そんなものをごりごりと見せられた最悪が「俺、映画だったらなんでも平気なのに、なんでリアルだと駄目なんだろう」と言っていました。いや、そんなものでしょう。

定刻19時にスタジオに到着したら既に最高が来ていて、いろいろとセッティングができている。偉い。
そのうち最悪もやってきたので、歯茎痛い痛いの憂さ晴らしで「いーっ」っつって血まみれの歯と歯茎を見せてあげました。意外とちょっと凄いことになっていてですね、ものすごく嫌がられたので満足。
それから、最高の歌と最低(俺)のピアノのデュオを合わせてみて、最悪にちょいと聴いてもらう。最高の青筋系ジャニス歌唱も凄いが、俺のピアノが褒められましたな。「なんでウクレレなんか弾いてんの?」とまで言われました(笑)。うーむ、ピアノに触るのも3週間ぶりなのだが、ってちょっとだけ複雑。
最大の到着が遅れていたもので、3人でちょいとロビーでダベりなど。ピアノはてきとうに弾いていること、クラシカルの訓練を受けた人はテクニックは凄いがフレキシビリティに欠けることが多いらしきこと、音楽理論なんてけっきょく場数でしょとかいったブチコワシな話、ウクレレを弾いているよりはピアノを弾いているほうが明らかにモテること(なんでウクレレなんか弾いてんの俺)、といったくだらない話がいろいろ出てきてなかなかによろしい。
やがて最大も到着したもので、10曲ほどのドゥーワップを120分でだいたい仕上げる。相変わらず仕事早いなあ、儂ら。まあ俺はほぼベースパートを歩いているだけだし、最悪は勝手にリードを歌っているだけで、最高と最大だけが6だの9だのブレスだのと言いながら物事をずんずん進めていく。あ、実質的に2人で合わせているようなもんなのか、儂ら。褒めて損した(笑)。
個人的なことを言うと、麻酔の後遺症かなんか知らんがちょっと台詞廻しが覚束ないのと、なんせ出血中だものだからおそらく血液中の塩分にでも反応しているのだろう、唾液の出がちょっと多くて歌いづらいくらい。あとは痛いのは我慢して、と。
先日の練習では、映画の趣味がほぼ同じな最悪に英語版ビデオ『Quatermass and the Pit』を貸し出しておいた。それが帰ってきて、ついでに何本かのビデオ・コレクションを頂戴する。
- 宇宙戦争(ジョージ・パル版)
- 宇宙水爆戦
- 戦慄!プルトニウム人間
- 金星人地球を征服
- カミング・スーン/大アマゾンの半魚人/フランケンシュタイン(ユニバーサル版であろう)
22時終了で、東中野ライフでお買い物は、今日は鰻の蒲焼の出来合いと、タマゴとレトルトシチューといったところ。蒲焼くらいはほぐせば喰えるだろうし、タマゴは梅干と合わせてオムレツにでもしようという魂胆。
ついでにライフ向かいの薬ヒグチさんに事情をお話しして相談を持ちかけて、パンシロンと歯ブラシを購入。
歯ブラシはねえ、「どう触ってもぜったい歯茎は痛そうだけど歯磨きしないわけにもいかない僕」に向けて、歯肉炎だの歯槽膿漏だの知覚過敏とかでデリケートになった歯茎をやさーしくやーさしくマッサージしてくれるというとっても「うしろむき」なキャッチフレーズの品で、気に入りました。「前向き」とか「ポジティブ」とかもう聞き飽きたんですよ、前進できんがなんで悪いとや! いまが十分なりゃ、それでいいじゃん。というわけで痛いの痛いの飛んでいけぇ。

痛い痛い。家に帰ってぐったりとする。だんだんもっと痛くなる。痛い痛い。言うても詮なきこととは知れども、痛い痛い。今晩はZirconsのリハーサルなのだが、こんなんで歌えんのか俺。
そんで、洟をかむと血が混じってるんだけど、ひょっとして上顎突き抜けてない?(笑) あと、現状で歯茎チマミレです。誰かに会ったらニカッと笑ってやると怖そうなんだが、リハーサルまで出血が保つかな。保つといいな。